身体が硬い人、けっこう居ますよね。
例えば開脚して上体を前屈する運動などをして「痛み」を感じるときに「ああ、自分は身体が硬いんだ」と認識します。

つまり、「痛み」を伴うわけですよね、この痛みは「これ以上伸ばすと危険!」と脳が判断するわけです。

今日はこの「身体の硬さ」について話しましょう。

*身体の硬さは筋肉の硬さです。
*可動域を広くしましょう。
*年をとると関節も硬くなります。
*そのためにはストレッチをしましょう!
*脂肪があると可動域が狭くなります。ダイエットも併用して
脂肪を減らす努力をしましょう。

などと、健康バラエティ番組では、口をそろえて、身体を柔らかくする方法を紹介しています。

んなことは、百も承知!

だったら、筋肉の柔らかい子どもは皆身体が柔らかいのかって言うと、、、、そんなことはありません。以前に中学校のクラブのトレーナーをしていたときに、つくづく「お前ら、何歳なんだ?」っていうほど硬かったのを覚えています。

また、力士は例外なく下肢の筋肉が柔軟です。両脚を延ばしてほぼ180度に開脚し、更に上体を折り曲げて胸が地面につくという「股割り」が出来ない力士はいないと言われてます。いくら腹が脂肪で膨れていても、力士達は苦もなく「股割り」をこなしてみせます。

【必死になること】
力士ももともとあんなに身体が柔らかかったわけではないようです。相撲部屋に入門し、日夜稽古をしてあそこまでになるわけです。それは力士が土俵に上がるための関門なんですよね。だから必死にやるわけです。

間違いなく、物理的には子供の筋肉は柔らかく、可動性はいいと言えます。でも、柔軟体操のような動きに置き換えると、そのパフォーマンスはまだ未熟なんです。
毎日毎日、柔軟運動をきちんとした指導者のもとで、実施していると、子供たちは間違いなく、足を180度に開脚できるようになるでしょう。「柔軟運動をしなければいけないんだ」と脳が判断するからです。

つまり、身体を柔軟に動かせ!というのは、全て「脳からの指令」によるものと考えられます。硬さの原因は「痛み、辛い、危険」という意識が脳に植え付けられているからということになります。身体の柔軟性を向上させるには、そのリミッターをはずす「強制力」が必要であると考えられます。大人になると、その「強制力」に対して、疑問を持ったりします。
それが、身体を硬いままにしている最大の原因なんですよね。

さあ、素直な心で、繰り返し繰り返しトレーニングしてみませんか?
きっと、身体も素直に反応してくれるはずです!!