ウェイトトレーニングの花形種目であるベンチプレス。おそらくどのジムでも、ベンチが空いているということはないでしょうね。知らない人から声をかけられたときに、「ベンチ、何キロくらいあがります?」って言われるほど、ベンチプレスの記録って身体作りのひとつのバロメーターかもしれません。
(これについては、一言言いたいこともあるのですが、、)

そういう状況の中でベンチの記録が伸びていると、トレーニングにも張りが出ますよね(←単純)でも、記録が止まってしまうとノリが悪いもんです(←正直)

そこで、ベンチの記録が止まってしまったときの脱出法をひとつご紹介します。

【ラックはずし】
まずアップとして、肩のインナーマッスルを温めておきます。

1.トレーニングするほうの腕を上側にしてベンチに横に寝ます。 肘、腰、膝を直角にしましょう。
2.軽いダンベル(2kg程度)を持ち、背中を使わないようにして肘を浮かせないようにして、ダンベルを持ち上げます。
3.肩の周辺が熱くなってきたら、インターバルを10秒とります。これを3セットやりましょう。反対側も同じようにやります。

ロ-テーターカフが温まったところで、大胸筋のアップです。

1.通常のベンチプレスのセットをします。
2.非常に軽い重量(20kgくらい)でのベンチプレスを50レップスおこないます。

ここからが、今回のトレーニングです。

1.通常のベンチプレスのセットをします。
2.セットする重量は、「MAXの重量の20%増し」にしましょう。
3.自力でラックからはずします。(センター補助はおこなわないこと)
4.約10秒その状態をキープし、ラックにもどします。(最初は5秒でも構いません)
5.もし、10秒以上耐えることができそうだったら、重量を増してみます。3セットおこないます。
6.このあとに通常のベンチプレスをおこないます。

☆ちょっと説明

これは神経伝達プログラムに刺激を与えてあげることが目的です。やってみるとわかると思いますが、通常のベンチに戻ったときにとても軽く感じるはずです。

「神経に高頻度の刺激を与えること」です。これにより、それまでよりもシナプス伝達の効率が上昇するんです。 短時間の高頻度刺激によって、その後数分間に渡って単一刺激に対する反応性が向上するのですが、これはシナプス前膜にカルシウムが蓄積することにより、神経伝達物質の放出量が増加しているため、、、といわれてます。これをうまく利用したトレーニング法です。
高重量のバーは持つだけで怖いものです。支えることができたということで、脳に経験値が植えつけられたわけです。

行き詰まったわけではないけれど、記録を伸ばしたい人も試して見てください!
ただ、危険なので一人では決してやらないように!